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次は離島の何を切るのか

県議会は八重山支庁を守って
■八重山病院も危ない  県は今月28日に開会する11月定例県議会(高嶺善伸議長)に、来年4月から宮古・八重山両支庁を廃止する関連条例案を提案することになった。昨年は地元や離島振興議員連盟の強い反対で見送ったが、今回は自分たちの都合のいい論理で強行することになった。  そこで言いたい。県は財政難のツケを行財政改革や地方分権の美名の下に離島やへき地にだけ押し付けるなと。しかも地元が強く反対しているのに、現在の支庁長の1億5000万円の決裁権も譲るからと、もはや「論理より力」でしゃにむに押し切ろうとしている。  このような県の対応を見ていると、この次はわたしたちの周りの何を切り捨てるのだろうかと怖くなる。既にその兆候は出ている。1つは今回は見送られた県立図書館八重山分館の廃止であり、その次は石垣少年自然の家の指定管理者移行、そして極めつけはこのほど県から示された県立病院の独立行政法人化案だ。これは事実上八重山病院を民営化するというものだ。  1つ許すと中央の力の論理で次々切り捨てが進み、来年は県立図書館、その次は少年自然の家、そして八重山病院となるだろう。だから八重山支庁は八重山振興の砦(とりで)として廃止させてはならないと思う。 ■県議会は威信示して  そこで同問題を託される県議会の議員の皆さんにお願いしたい。引き続き「八重山振興の砦」の支庁をぜひ守ってと。そしてむしろ支庁の組織体制を強化してと。これまで同問題は八重山市町会など17団体から27件の廃止反対の陳情があり、県議会はいずれも全会一致で採択している。それを無視して今回執行側は提案する。議会無視、軽視もはなはだしいといわざるを得ないだろう。執行側の追認機関でないという議会の威信をぜひ示してほしい。  中でも八重山出身の議員皆さんには特にお願いしたい。今回は、地元を含め党利党略・派利派略の動きがあるが、少なくとも八重山にとって支庁や支庁長が廃止されて、マイナスはあっても、何ら今までより得になること、プラスになることはないはずだ。  それだけに八重山出身の議員は確かに与党として難しい立場の議員もいるが、それでも昨年は結束したし、今回も地元八重山の得にならない、しかも将来的には八重山病院の民営化を許すようなそういう不利に陥れるような動きをしてほしくない。宮古や他の離島出身議員らと結束して離島切り捨てを許さないようにしてもらいたい。  離島振興をライフワークに支庁廃止に一貫して反対してきた高嶺氏は、今回は議長としての働きに期待したい。 ■県は議会提案やめよ  それにしても県が求める沖縄総合事務局存続の論理と、八重山市町会などが支庁を残せという論理はともに沖縄のため、八重山のためと同じようなものだが、それでいて宮古・八重山両支庁は切り捨てようとしている。そこには理屈ではない、ただ単に行財政改革プランを何が何でも進めたい本庁側のメンツと、離島住民も同じ県民だという視点を欠いた対応しか見えない。  そこで県が改めるべきは離島への思いやりと、さらに支庁長の人件費を問題視する以前に、かつて2人の職員の機関に部長級を4年間も配置してきたそんな無駄な本庁の管理職を徹底的に整理し、その上で支庁を文字通り地域完結型の組織体制に強化することだ。県には離島切り捨ての県議会提案をやめて、過疎地域にしない、させない離島重視の施策強化をお願いしたい。

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