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西表島への侵入防止を 環境省

増える外来生物、ヤマネコの生息環境脅かす
 第4次総合調査の結果、生息数の減少傾向が推定されたイリオモテヤマネコ。その生息環境をシロアゴガエルなどの外来生物がうかがっている。環境省は「(西表への)外来生物の侵入防止」を強調し、研究者も「在来生物が失われる要因として、外来生物は物理的な破壊や化学的な汚染とひけを取らない」と強く警戒する。(松田良孝記者) ■生態系に悪影響  外来生物が西表で繁殖すると、食物連鎖が崩れ、ヤマネコやヤマネコが食べる小動物が悪影響を受けかねない。  生態系を乱すおそれのある特定外来生物のうち、西表では2001年以降、オオヒキガエル9個体を捕獲。石垣島ではシロアゴガエルなどを確認した。  シロアゴガエルは64年以降、宮古や沖縄本島周辺の離島に分布域を広げ、07年7月に石垣島、今年7月に与那国で確認。環境省は「さらに分布域が拡大する可能性が高い」と警戒する。  シロアゴガエルは目立たず、乾燥にも強い。根絶は容易でなく、鳴き声を頼りに生息場所を探し、1カ所ずつ対処するしかないのが現状だ。 ■「予測不可能」  外来生物に詳しい琉球大学熱帯生物圏研究センター長の太田英利教授(は虫類両生類学)は「オオヒキガエルは外来種だから車にひかれても構わない」という考え方に、(1)ひかれたオオヒキガエルをカラスが食べる(2)カラスが増える(3)カラスがトカゲやヘビなど在来の生物をより多く食べる―という連鎖を指摘。  車でひいてオオヒキガエルをなくそうとすることも在来生物に影響を与える可能性を示し、「こうした影響については、研究者も予測不可能」と外来生物問題の難しさを話す。 ■石垣での根絶を重視  外来生物は船舶や貨物に着いて島に持ち込まれているとみられている。  このため、太田教授は「石垣で根絶に失敗すると、石垣を起点として物資が流れ込む場所に流れ込むのは時間の問題だ」と述べ、石垣での根絶を重視する。
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