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「貸し切り観光」増える クルーズ船寄港で効果

乗車率低下に悩むタクシー乗務員の窮状をカバー
 景気低迷で売り上げが伸び悩むタクシー乗務員にとって、スタークルーズ社のクルーズ船でやってくる旅行客は上客だ。「市内で勤務しても売り上げは1日1万円いくかどうか」という厳しい現実と対照的に、2―5時間の貸し切り観光は1台1万円前後が相場で、乗務員たちの窮状をカバーして余りあるからだ。  接岸したクルーズ船から台湾からの観光客が下船し始める午前8時。港出口に20台余りのタクシーが列を作っていた。  八重山支庁のまとめによると、今年1―5月までに海外から船で上陸した観光客は1万4033人。このほとんどがス社の観光客だ。23日と26日はいずれも1500人前後が上陸。このうち、両日とも約400人がフリーの観光客で、タクシーに乗る可能性がある。  「観光?」。「タクシー?」。乗務員たちがクルーズ船の観光客に日本語で話しかけ、関心を示す観光客がいると、中国語表記の料金表で説明を始める。2時間9000円、3時間1万1000円、4時間1万3000円、5時間1万5000円の4コース。  交渉では、指で数字を示したり、時には簡単な中国語や英語も使う。焼肉店のパンフレットを配布しに来ている台湾出身者が仲介することも多い。  乗務員らによると、クルーズ船の乗客が貸し切りで乗る観光タクシーの相場は1台1万円前後。市内で1日勤務して「6、7000円の売り上げしかないこともある」(50代の乗務員)など、ドライバーには厳しい日々が続いているだけに、クルーズ船観光客の観光タクシーは魅力だ。  50代の乗務員は「9000円まで値を下げてクルーズ船の観光客を乗せたとしても、残りの時間で数千円かせげば、その日はなんとかなる」と話す。  ス社のクルーズ船が1997年3月に初めて石垣に寄港してから、11年余り。一時はタクシー乗務員とのトラブルもあったが、今や乗務員から「クルーズ船の観光客は神様みたいなもの」と言われるまでになった。
  • タグ: タクシー台湾観光産業
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