
平和宣言でアピール 戦争の実相、命の尊さ訴え
慰霊の日の23日、八重山3市町でも戦没者を追悼し、平和を願う行事が執り行われ、郡内は鎮魂の祈りに包まれた。戦後63年が経過し、戦争の風化が叫ばれている中、体験者は「戦争の実相を次の世代に伝えていく」と誓い、子どもたちは先人から受け継いだ「命」を大切につないでいく決意をした。
石垣市では午後4時から八重守之塔で市主催の全戦没者追悼式・平和祈念式があり、遺族や市民、全小中学校の代表らが参列し、大浜長照市長が「国境のまちから平和を、命の尊さを広く訴えていく」と平和宣言を行った。
県遺族連合会八重山支部の仲山忠篤支部長は追悼の言葉で「生き地獄だった」戦時中を振り返りつつ、「憲法の神髄、根幹である9条の改正の動きは戦争のできる国にしようとするもの」と批判、「私たちは戦争の実相を、平和の尊さを次の世代に伝えいくことを誓う。9条の戦争放棄、恒久平和を訴えていく」と力を込めた。
平和を考える作文を朗読した仲若由帆さん(石垣中3年)は、戦禍をくぐり抜けてきた人たちによって受け継がれた命を「命のリレー」と表現し、「だから責任を持って次の時代の人にバトンをつながなければならない」と訴えた。
大浜市長が行った平和宣言では、「集団自決」の軍関与を削除した教科書検定問題に改めて抗議したほか、自衛隊のイラク派兵問題には「武器装備の自衛隊を戦地に派遣する仕組みは、憲法から脱却したものと言わざるを得ない」と断じた。
追悼式では各小中学校の児童生徒、各団体の代表らが献花し、一般参列者が焼香して戦没者を追悼。いしがき児童合唱団やコーラスあかようらの「平和の歌声」もあった。
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