八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・鳩間島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

空室目立つ賃貸住宅 供給過多強まる

移住者の減少が要因
高い家賃は敬遠傾向に
 石垣市真栄里・南大浜地区を中心に約10年前から建築ラッシュが続いた石垣市内の民間賃貸住宅(アパート・マンション)は、昨年から需要と供給のバランスが崩れ、供給過多の傾向が強くなっている。物件に空室が目立ち始めたほか、入居率を上げるために家賃設定が3~5000円下がっており、一時の「つくれば埋まる」という状況にはない。供給過多となったことで入居者の選択肢が増え、今後は家賃設定や間取り、立地などで物件間の格差が一層、広がりそうだ。  市内の民間賃貸住宅建築は▽バブル崩壊後の低金利▽1993年の同地区の農業振興地域からの除外▽建築単価の低下▽本土からの移住者の増加―などを背景に10年ほど前から急増。特に、ピークとなった2005年から06年度には約2000戸もの部屋が供給された。  これに対し、入居者の大半を占めていた本土からの移住者が昨年から減少傾向にあり、民間賃貸住宅の供給過多に拍車がかかった。  市内の不動産業者によると、昨年ごろから1棟に1~2部屋程度の空き部屋が目立ち始め、数年前までは完成前に満室が普通だった新築物件でさえ、「家賃を極端に安くすれば埋まるが、通常では(完成時に)満室にするのは難しい」という。  2LDK6万5000円が相場となっていた新築物件の家賃設定も「今は6万円から6万2000円が精一杯」と相場が3~5000円程度下落。「家賃が高い所は敬遠される」という。  ただ、建築資材の高騰などで建築単価が上昇し、極端に家賃設定を低くすることもできないのが現状だ。  また、客の要望が「新築と、古くても安く広い物件」の二極化傾向が強まり、「築5、6年の物件が苦しい」という。  部屋を探している客の人数は「大きな変化はない」(不動産業者)。だが、それでも空き部屋が目立ってきたことは、部屋の供給数が需要を上回っていることを示す。  建築単価が上昇する一方、下降傾向にある家賃。「これから建てられる物件は厳しい」というのが不動産業者の共通した見方だ。
  • タグ: 建築ラッシュ移住
  • ページ移動

    キーワード検索フォーム