4月
26日
2008

水難事故に気をつけて!

Category: 土曜リポート



過去10年で99件発生、38人死亡 多い観光客の事故
昨年は黒島で2件相次ぐ

 2008年度の水難事故防止運動出発式も行われ、本格的なシーズンの始まりに、石垣海上保安部や石垣市消防本部などでは、マリンレジャーで事故に遭わないよう、注意を呼びかけている。八重山での水難事故はシュノーケリングやダイビング中に多発しており、毎年死亡者が出ている。水難事故を未然に防ぐためにも、自身の力量を過信せず、安易な行動を取らないで徹底した安全対策が必要となっている。(高良新輝記者)

 過去10年間(98年~07年)のマリンレジャーの事故発生件数は99件で、死亡は38件となっている。
 04年には飲酒した人が海に転落して死亡したケースや平久保海岸沖合リーフで潮干狩りをしていた男性がおぼれて死亡するなど、観光客だけでなく地元の人が犠牲なる事故も発生した。
 05年は竹富町新城島からシーカヤックに乗った親子とガイドの3人が行方不明となり、陸上自衛隊と海上自衛隊からも捜索隊が派遣されたが、発見には至らなかった。
 このほか、離岸流(リーフカレント)により、沖合に流されおぼれるケースもあった。
 06年には台風接近中の波照間島の海岸で、本土から修学旅行の男子高校生3人が波にさらわれ、1人が死亡し、1人が行方不明となった。
 07年は黒島の仲本海岸でシュノーケリング中におぼれて死亡する事故が立て続けに2件発生し、竹富町議会が現場を視察。黒島公民館の又吉智永館長らがAED(体外式除細動器)の設置や監視員の常駐なども要望した。
 また、中高年やブランクのあるダイビング客が体調不良やボンベなどの機器操作を誤って死亡するケースも増加した。

 4月26日からは最大11日間となる大型連休がスタートし、八重山にも大勢の観光客が訪れることが予想されており、石垣海上保安部警備救難課の古波蔵喜則課長は「水難事故は毎年発生しており、私たちもゴールデンウイーク期間中は海岸をパトロールし、注意を呼びかけているが、全体をカバーするのは困難。観光客や市民1人ひとりが安全に対しての心構えをしっかりもって、軽率な行動をしないことが大切」と話す。その上で「絶対に1人で遊泳しない。2人以上のバディを組んで互いの状況が分かるようにして安全を確保する。泳ぎに自信がある人でも油断したり、体調不良時にはおぼれる場合もあるので、注意してほしい」「シュノーケルは、足がつく場所でも使い方を誤ればおぼれることもあるので、しっかりと使用法をマスターすること」「ダイビング業者やマリンレジャー関係業者は客の体調や持病などを把握し、悪天候時にはレジャーを中止する勇気を持ってほしい」と述べた。

 水難事故の未然防止について(1)シュノーケリングの正しい使用方法を学ぶ(2)酒を飲んでの遊泳、流れの速い危険な場所での遊泳禁止(3)悪天候や体調不良時の遊泳は中止(4)マリンレジャー時のライフジャケット着用(5)防水仕様の携帯電話など、連絡手段を確保―などを挙げている。

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