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慎重意見強く、一方で容認論も 竹富リゾート開発で初の説明会

事業者側「島民の同意得ながら推進」
 【竹富】島内で計画されているリゾート(竹富島東部宿泊施設計画)の住民説明会が21日夜、島内で開かれ、出席者からは「リゾートをやっていいのか賛否を問う場はあるのか」と慎重な意見が出され、リゾートを計画している南星観光株式会社(本社竹富町竹富)の上勢頭保代表取締役(町商工会長)は「みなさんの同意を得ながらやっていく」と述べるとともに、町との間で開発に関する協定を結んだうえで、あらためて説明会を開く意向を示した。  島内には「リゾート計画を1つ認めてしまうと、第2、第3の計画に歯止めが効かなくなる」「町並み保存地区の島として建物1棟を造るにも厳しい規制がある。一気に50棟を整備してしまうと、町並み保存の取り組みに対する評価が問われかねない」と慎重な意見が根強く、今後、島内で開かれた形で議論する必要がありそうだ。  同計画については、去年7月に測量に伴う許可が出され、測量のために樹木を伐採する作業などが行われている。この日の説明を聞いた住民のなかには、許可から半年が経過して初めての説明会が開かれたことに「もっと早く説明すべきだったのではないか」と不満を口にする島民もいた。  説明会には、事業者側からは、上勢頭氏とともにリゾートに取り組む星野リゾート(長野県軽井沢町)の星野佳路氏らも出席。会場には、石垣在住の郷友や、開発や景観に関する問題に取り組んでいる「島の未来を考える島民会議」のメンバーも姿を見せた。  このなかで、計画地は、復帰前の土地買い占めブームで買われた土地を買い戻した土地の一部で、買い戻しのために借り入れた資金6億円に対する債権が13億5000万円に膨らんでいるとの説明があり、出席者からは「リゾートに反対なら10億円で買い取らなければならない。既存の集落との間でうまくやっていく道を探ることだ」と容認の意見も出た。  計画に対する地元の賛否を確認する方法について、上勢頭氏は「(開発許可申請などの)行政的な手続きのなかで公民館の同意を得るための手続きを踏んでいく」と答えた。  また、測量に向けた伐採が許可の内容を逸脱しているとの指摘があり、上勢頭氏は否定した。質疑の司会を務めた上間毅公民館長は「行政を入れたなかで(質疑を)展開したほうがいい」と仲裁し、今後、事業者側が町役場の担当者を交えて開く説明会のなかで、あらためて議論することになった。  星野氏は、計画地の所有者とリゾートの運営者を分ける方法を説明し、「事業に万一の事態が起きても、土地の所有権が他人に渡ることはない」と説明。「将来、分譲地として売られるのではないか」との質問には「竹富土地保有機構がしっかりしていれば、そういうことは起こらない」と否定した。将来的に竹富土地保有機構を財団などの公的な組織に切り替えていく意向も示した。  説明会終了後、上間館長は「町並み保存の経緯や、島民がこれまで町並み保存にどう対応してきたかが問われていると思う。みんなの意見をうまく引き出してまとめたい」と述べた。 【竹富島東部宿泊施設計画】  株式会社竹富土地保有機構(本社竹富町竹富、星野佳路代表取締役)が島内に所有する土地約60ヘクタールの一部、13ヘクタールを、星野氏と上勢頭保氏が代表取締役を務める南星観光が借り受けて実施を計画。竹富土地保有機構の土地は、復帰前に買い占められていたのを買い戻して、上勢頭氏が経営する南西観光開発株式会社が所有していたもの。その土地に設定されていた根抵当権が06年3月、都内の投資ファンドの手に移ったことから、星野氏経営の星野リゾートが9億円でその根抵当権を解除していた。  計画では、高さ6―7メートルの赤瓦屋根の伝統的な木造家屋を50棟建築し、客室として使用。レストランや畑、プールも設置。2010年の早い時期の開業を目指している。上下水道や電力の供給については町や沖電との間で調整が進められている。
  • タグ: リゾート開発竹富島
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